■2002年
12/23 『社会学と市民社会の理念』UPしました
12/2 「二十一世紀の文化を考える」UPしました
12/2 著作リスト更新しました
10/11 橋口譲二さんと京都精華大学で対談しました
8/2 著作リスト更新しました。「THE 対談−−院長 牧 聡 VS 哲学者 西 研」
*牧聡(まき・さとし)さんは、西研の中高時代の友人で、精神科医。福岡県筑紫野市にある牧病院という大きな精神病院の院長をつとめている。昨年暮れに西が病院を見学させてもらい、その後、精神医療をめぐって対談したものがこれ。医療法人牧和会・牧病院ホームページ(http://www.maki.or.jp/katsudo/taidan/1.html)に掲載中です。
7/24 「人間学アカデミー」のお知らせです
7/22 著作リスト更新しました
7/12 西研語りおろし、またまた久々の更新です
3/22 朝日カルチャーでの4月からの講座案内です
2/18 西研語りおろし、久々の更新です。『哲学的思考』の核心に迫ります。
8/8 西研も講師をつとめる「人間学アカデミー」、10/27開校します
6/14 西研の新作、ついに出ました!
あしかけ四年のフッサール論、『哲学的思考−−フッサール現象学の核心』がついに完成しました。八○○枚、四○○頁のぶ厚いものになりました。6月14日筑摩書房より刊行されました(2,500円)。
この本の柱は、大きくいって二つです。
1.現代思想の相対主義に抗って、原理的に考えるための土台をうち立てる。
−−「〈学問の「客観性」とはどういうことか。人は善や美を生きるが、善や美ということの根拠はいったい何か〉。そうした問題を根源的に問い、確かめ、共有していくための「方法」を、フッサールはうち立てている。そしてそれは、近代哲学の歴史のなかで鍛えられてきた、主観へと立ち戻って思考する方法(超越論的な思考態度)を徹底するところに生まれたものである」(「あとがき」より)。
2.フッサール現象学の核心は、〈実存的世界〉と〈客観的世界〉のつながりの解明にあることを示す。
−−「あらゆる物事はすべて、気分や情緒を伴いつつ私にとって現れてくる。私はこうした〈実存的世界〉を生きており、それは私が死ねばおそらく消滅するにちがいない。しかし他方で私は、私が死のうと死ぬまいと世界は客観的にある、と信じてもいる。この二つの〈世界〉はふだんの生のなかでは自然につながっているが、近代の物理学の発展は両者をするどく切り離し、〈客観的世界〉のみを唯一の現実とみなしたことによって、認識における主客一致の問題、心身問題、自然科学と精神科学の対立といった難問が生じてきた。フッサールは二つの〈世界〉の関係をあらためて問い直すことによって、これらの難問を解きほぐそうとしている」(「あとがき」より)。
興味のある方は読んでみてください。
1/22 毎日新聞に「洞察にもとづく共有へ」が掲載されました